最大心拍数の計算
50歳の男性ランナーの場合、Tanaka式では173拍/分、ほかの式では170〜179拍/分です。式によって9拍の差があります。
結果
推定最大心拍数173 拍/分
計算式ごとの推定値
Nes / HUNT (211 − 0.64 × 年齢)179 拍/分
Tanaka (208 − 0.7 × 年齢)173 拍/分
Gellish (207 − 0.7 × 年齢)172 拍/分
Fox (220 − 年齢)170 拍/分
計算式による差9 拍/分
計算の前提
208 − 0.7 × age - Tanaka, Monahan & Seals, J Am Coll Cardiol 2001;37:153–156 (2026-09-10)
5つの計算式、1つの年齢
どの計算式も、ある集団の最大心拍数に引いた1本の直線です。1971年のFox式(220−年齢)、351件の研究を分析したTanaka式(208−0.7×年齢)、同じ人を何年も追跡したGellish式(207−0.7×年齢)、ノルウェーのHUNT研究によるNes式(211−0.64×年齢)、そして5千人以上の女性から作られたGulati式(206−0.88×年齢)。この計算ツールはすべてを計算し、Tanaka式を最初に示します。
数字よりも「差」が大事な理由
いちばん高い推定値と低い推定値の差を、あえて表示しています。これは計算式どうしでさえ答えがそろわない部分です。さらに、同じ年齢の健康な人どうしでも最大心拍数が10拍以上違うことは珍しくありません。
本当の値を知るには
最大心拍数は計算するものではなく、測るものです。医療機関での運動負荷試験、あるいはすでに走り慣れている人なら強度の高いテストで測ります。ベータ遮断薬など一部の薬は最大心拍数を大きく下げるため、服用中の方は計算式の値を使わず、医師と上限を決めてください。
計算例
50歳の男性ランナー
- Nes / HUNT (211 − 0.64 × 年齢)
- 179 拍/分
- Tanaka (208 − 0.7 × 年齢)
- 173 拍/分
- Gellish (207 − 0.7 × 年齢)
- 172 拍/分
- Fox (220 − 年齢)
- 170 拍/分
- 計算式による差
- 9 拍/分
Endurinaが、上の計算ツールと同じエンジンで計算しました。
日本のランナー向けに
日本でも「220−年齢」はいまだにジムの掲示やトレッドミルの表示でよく見かけます。一方、現在広く使われているTanaka式は、2001年に米国の循環器学会誌に発表された研究にもとづくものです。運動負荷試験などで実際に最大心拍数を測ったことがあれば、その値のほうがどの計算式よりも正確です。
よくある質問
どの計算式がいちばん正確ですか?
成人全般では、Tanaka式(208−0.7×年齢)が現在もっとも広く使われています。351件の研究、1万8千人以上のデータにもとづいています。女性については、5,437人の女性から作られたGulati式がより低い値を出します。どの式も個人にぴったり当てはまるわけではなく、実測値にはかないません。
「220−年齢」は間違いですか?
若い成人の平均としては大きく外れませんが、年齢とともに下がるのが速すぎます。1年に1拍ずつ下がる前提ですが、Tanaka式やNes式の大規模な研究では0.6〜0.7拍程度です。
時計が計算式より高い心拍数を示します。危険ですか?
本当の最大心拍数を超えることは定義上ありませんが、推定値を超えるのはよくあることです。いつも超えるなら、合っていないのは計算式のほうです。いつもと違う症状があるときは、計算ツールではなく医師に相談してください。